小方の雁木

江戸時代末期の小方の港は、様々なものを運ぶ船や漁船が停泊し、良港として賑わいをみせたと言われています。

雁木とは、石組みの石段のことで、海に降りるために使用していました。その形が、雁が移動する際に、風の抵抗を少なくするために群れが三角形の形をして飛んでいく姿に似ていることから、雁木と呼ばれています。

小方の雁木は、新町新開の埋め立てにより、嘉永5年(1852年)に陸地化されましたが、現在も辺りがかつて海であったという面影を残しています。

これらの雁木は個人の敷地内として作られたもので、海に向かって突き出ている雁木、また敷地内の石垣に添って横に築かれたものなどがあります。