現在は、機械に乗せることにより正確に重さを量ることができますが、昔は目盛りが刻んである棒の先端に物を引っかけて重さを量っていました。
大きいものは百貫目(約375kg)の量りがあり、二人が天秤にして担ぎ、もう一人が計量するというものでした。大きな百貫目の天秤といっても、目盛りのついた棒の長さは一間(約1.8m)もありません。先端には物を釣る「かぎ」がついていました。
ある人が、この百貫目の天秤を使って魚釣りをしようと思い、かぎに肉の塊を刺し、川につけたところ、大きな鰻が食いついてきました。
「やった」と思ったら、あまりにも大きいので「かぎ」がのって逃げてしまいました。