河内神社と祇園神社

栗谷町にある河内神社と祇園神社にある手洗い鉢には、盃状穴が見られます。

手洗い鉢の縁面を、小石で擦るように彫り込まれた盃状穴が、河内神社のものに7個、祗園神社のものに8個あります。

中には臼だと思われるものもありますが、いずれも江戸時代後期のものと思われます。

語り継がれた話では、縁面に、女性の手により種々願いを込めて、長い月日を掛けてくぼみができるまで小石で擦り込んだそうです。

祇園神社では、そのときは男性は近づくことも許されなかったと言われています。

こうした盃状穴の信仰が、市域で語り継がれ、話を聞くことが出来るのは、栗谷地域だけです。

 

所在地  大竹市栗谷町大栗林(河内神社)
建立年   石の種類 花崗岩
高さ 31cm 横幅 71cm

 

 

所在地  大竹市栗谷町大栗林(祗園神社)
建立年   石の種類 花崗岩
高さ 35cm 横幅 53cm