たさやんのしゃっぽん焼き

昭和初期までは、比較的人口の多い地域の鎮守のお祭りでは屋台が軒を並べ、近郊からの人も多くそれは賑やかでありました。

立戸の神社のお祭りも大変賑やかで、「たさやん」という地元の人が「しゃっぽん焼き」という二重焼きの店を開いていました。
焼き立てのしゃっぽん焼きは大変好評で「味を聞かせて」という住民に快く応じ、一つも売ることなく、すべてサービスで提供したそうです。

村人はこのように損得をこえた心意気の人を「たさやんのしゃっぽん焼き」といって讃えたそうです。