小瀬川に架かる沈下橋

小瀬川中流域の大竹市上水道水源地、通称「防鹿水源地」のところから、岩国市小瀬字前渕地区まで「沈下橋」が架かっています。

この橋は、向かいの前渕地区の人たちが、苦の坂から小方へと渡る生活に必要な橋でした。

かつては川舟や地区の人たちが総動員して「木橋」を架けていましたが、洪水のたびに流され難渋していました。

そのため、前渕地区の山本信吉氏が先頭に立ち、両県に陳情を重ね続け十年後に叶い、全長55m・幅2m・橋脚16本が打ち込まれ、昭和35年(1960年)に完成し、現在も両地区の懸け橋となっている。