「夢リサイクルセンター」を見学

大竹市歴史研究会では、郷土の歴史学習と市域外研修が主な活動の目的ですが、近年はこれに加えて「地場産業」や「市域の生活基盤施設(インフラ)」などの見学を年1~2回実施し、私たちの町を見つめ直しています。

この度は、2月4日(木)に会員18名が参加し、1級河川小瀬川河口域の企業群の一角に位置している市の下水道終末処理場の同一地内にある 「大竹市リサイクルセンター」を見学しました。

私たちの住む大竹市は、敗戦後いち早く上下水道の施設完備に取りかかり、そして企業誘致による沿岸部に経済圏を確立すると共に廃棄物処理設備の導入を進めました。
現在では可燃ごみの固形燃焼化を図り、指くらいの太さで水分10%程度の固形燃料として県内各市や町と共に「福山リサイクル発電所」の発電燃料として再利用されています。
大竹市の平成26年度の固形燃料量は、3,700トンで1トン当たり約3,400円を支払い発電所に引き取ってもらっているそうです。
場内には、鉄、アルミは磁石を利用して分別圧縮、ペットボトルも圧縮梱包されたブロックが山積みされていました。ビン類は色分けし、また新聞・雑誌など含めてそれぞれの業者に売却されているとのことでした。

当日は、約2時間に及び施設担当者からわかりやすく説明していただき、市民生活の中で廃棄物の分別の重要さを学習しました。
その中で特に火災発生に繋がるライター、スプレー缶類は中を完全に抜き、可燃ガスが残らないよう特に注意してくださいとの要望がありました。
各家庭内の正しい仕分けから始まる“リサイクル運動”により、美しい町づくりの一つに繋がり、取り組む気持ちを新たにしました。
また、こうした社会生活の基盤となる施設を、多くの市民の皆さんにも見学していただければと思いました。